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日常生活と体ケア

肩こりしない髪型ってあるの?原因と対策を幅広く調査!

あや

つらい肩こりに悩まされている方は非常に多いのではないでしょうか。マッサージやストレッチ、姿勢の改善など、様々な対策を試しているかもしれません。しかし、その肩こりの原因が、実は普段何気なくしている「髪型」にある可能性を考えたことはありますか。髪の重さや結び方ひとつで、首や肩には想像以上の負担がかかっていることがあります。

この記事では、肩こりと髪型の関係性について、そのメカニズムから具体的な対策までを幅広く掘り下げて解説します。なぜ髪型が肩こりを引き起こすのか、どのようなヘアスタイルが負担を軽減してくれるのか、そして日々のヘアアレンジで気を付けるべきポイントは何か。科学的な視点も交えながら、あなたの肩こり解消のヒントとなる情報をお届けします。この記事を読めば、日々のヘアスタイルを見直すきっかけとなり、つらい悩みから解放される一歩を踏み出せるかもしれません。

肩こりしない髪型を選ぶための基礎知識

多くの方が、肩こりの原因をデスクワークやスマートフォンの長時間利用によるものだと考えています。もちろんそれらも大きな要因ですが、見落とされがちなのが髪型による影響です。ここでは、なぜ髪型が肩こりを引き起こすのか、その基本的なメカニズムについて詳しく解説していきます。自身の髪の長さや量、普段のヘアアレンジがどのように身体に影響を与えているかを知ることが、対策の第一歩となります。

髪の重さが肩こりを引き起こすメカニズム

髪の毛1本1本は非常に軽いものですが、その集合体である頭部全体の髪は、決して無視できない重さを持っています。髪の長さや量、水分量によって大きく異なりますが、一般的にミディアムヘアで約100~150グラム、ロングヘアになると200グラム以上になることも珍しくありません。これは、文庫本1冊分やスマートフォン1台分に匹敵する重さです。

この重さが、頭を支えている首や肩の筋肉、特に僧帽筋(そうぼうきん)と呼ばれる背中上部の広い範囲に広がる筋肉に、持続的な負荷をかけ続けます。人間の頭部の重さは成人で約5~6キログラムもあり、僧帽筋をはじめとする筋肉群は常にこの重さを支えています。そこに髪の重さが加わることで、筋肉はさらに緊張を強いられ、血行不良を引き起こします。血行が悪くなると、筋肉内に乳酸などの疲労物質が蓄積しやすくなり、これが「こり」や「痛み」として感じられるのです。特に、前かがみの姿勢が多い現代人にとって、髪の重さは首や肩への負担を増幅させる追加の重りとなっているのです。

頭皮の血行不良と肩こりの関係性

髪型による肩こりの原因は、髪の重さだけではありません。髪をきつく結ぶヘアアレンジも、肩こりを誘発する大きな要因となります。例えば、ポニーテールやお団子ヘア、きつく編み込んだスタイルなどは、髪の生え際や頭皮全体を強く引っ張り上げます。この物理的な牽引(けんいん)が、頭皮の毛細血管を圧迫し、血行不良を引き起こすのです。

頭皮の血行が悪化すると、頭全体の筋肉がこわばり、緊張状態になります。頭と首、そして肩の筋肉は密接に連携しており、特に側頭筋や後頭筋といった頭部の筋肉の緊張は、そのまま首筋の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や肩の僧帽筋へと伝わっていきます。つまり、頭皮が引っ張られることで生じた緊張が、ドミノ倒しのように肩の筋肉にまで影響を及ぼし、結果として肩こりを悪化させてしまうのです。頭皮が硬いと感じる方は、無意識のうちに頭部周辺の筋肉が緊張しているサインかもしれません。

同じ髪型を続けることのリスク

毎日同じ分け目、同じ位置で髪を結ぶといった習慣も、肩こりのリスクを高める可能性があります。特定の髪型を長期間続けると、常に同じ方向から髪の重さによる負荷がかかり、頭皮の特定の部分だけが引っ張られ続けることになります。これにより、負担が集中する部分の血行が特に悪化しやすくなります。

また、筋肉にとっても同様のことが言えます。例えば、いつも右側で髪をまとめる癖があると、頭を無意識に左に傾けてバランスを取ろうとしたり、右側の首や肩の筋肉にだけ余計な力が入ったりすることがあります。このようなアンバランスな負荷が慢性化すると、体の歪みにも繋がりかねません。さらに、分け目をずっと変えないでいると、その部分の頭皮が紫外線のダメージを受けやすくなったり、牽引性脱毛症のリスクが高まったりするなど、肩こり以外のトラブルを引き起こす可能性も指摘されています。健康な頭皮と筋肉の状態を保つためには、定期的に分け目を変えたり、ヘアアレンジに変化をつけたりして、負担を分散させることが非常に重要です。

髪の長さだけでなく「量」も重要な要素

肩こりの原因として髪の「長さ」が注目されがちですが、実際には「量(毛量)」も同じくらい重要な要素です。髪がそれほど長くなくても、一本一本が太くて密度が高い、いわゆる「毛量が多い」タイプの方は、髪全体の総重量が重くなる傾向があります。そのため、鎖骨程度のミディアムヘアであっても、毛量が少なめのロングヘアの人と同じくらいの負担が首や肩にかかっているケースも少なくありません。

自分の髪が重いかどうかを判断する一つの目安として、シャンプー後のドライヤーの時間が挙げられます。髪がなかなか乾かないと感じる方は、それだけ毛量が多い可能性があります。もし肩こりに悩んでいて、ご自身の毛量が多い自覚がある場合は、美容室で相談してみるのが良いでしょう。レイヤーを入れて全体のボリュームを調整したり、内側をすいて軽くしたりするだけで、頭が軽くなったように感じ、首や肩への負担も大幅に軽減されることがあります。髪型を変える際には、レングスだけでなく、自分の毛質や毛量を考慮したスタイルを選ぶことが、肩こり対策において非常に効果的です。

具体的な肩こりしない髪型のポイントとヘアアレンジ

肩こりと髪型の関係性を理解した上で、次はその対策として、具体的にどのようなヘアスタイルやヘアアレンジが有効なのかを見ていきましょう。髪の長さを変えることから、日々の結び方を少し工夫することまで、取り入れやすいポイントは数多く存在します。自分のライフスタイルや好みに合わせて、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

肩こり軽減におすすめのレングス別ヘアスタイル

・ショートヘア

肩こり対策として最も効果が期待できるのがショートヘアです。髪全体の重量が最も軽くなるため、首や肩への物理的な負担を最小限に抑えることができます。特に、襟足をすっきりとさせたベリーショートやショートボブは、首周りに髪がかからないため、筋肉の緊張を和らげる効果も期待できます。また、髪を洗ったり乾かしたりする時間が短縮されることで、腕を上げている時間が減り、結果的に肩への負担軽減に繋がるという副次的なメリットもあります。

・ボブ、ミディアムヘア

ロングヘアからいきなりショートにするのに抵抗がある方には、肩につかない程度の長さのボブスタイルや、鎖骨ラインのミディアムヘアがおすすめです。この長さでも、ロングヘアに比べれば大幅に髪の重さを減らすことができます。毛先が肩に直接触れないスタイルであれば、髪の重さによる刺激も少なくなります。ただし、前述の通り毛量が多い方は、内側をすいてもらったり、表面にレイヤーを入れたりして、軽さを出す工夫をするとより効果的です。

・ロングヘア

ロングヘアを維持しながら肩こりを軽減したい場合は、「軽さ」を出すカットが鍵となります。全体にレイヤー(段)をしっかりと入れることで、髪の長さを変えずに総重量を減らし、見た目にも動きのある軽やかな印象になります。また、毛量を調整する「セニング」という技術で、髪の内側の量を減らしてもらうのも有効です。ロングヘアはアレンジの幅が広いですが、そのアレンジ方法が負担の原因になることもあるため、後述する負担の少ない結び方を意識することが重要になります。

負担の少ないヘアアレンジのコツ

ヘアアレンジをする際には、少しの工夫で首や肩への負担を大きく減らすことができます。重要なのは「結ぶ位置」と「力の分散」です。

・結ぶ位置を低くする

頭の高い位置で結ぶポニーテールやお団子は、髪の重さの重心が高くなるため、頭を支える首の筋肉に大きな負担がかかります。また、髪をきつく引き上げるため、頭皮への牽引力も強くなりがちです。肩こり対策としては、耳より下、できれば首の付け根に近い位置でまとめる「ローポニー」や「シニヨン(低めのお団子)」が断然おすすめです。重心が下がることで安定し、首への負担が軽減されます。

・結び方を工夫して圧力を分散させる

一本のゴムで髪をきつく縛ると、その一点に圧力が集中してしまいます。これを避けるためには、シュシュや布製のスカーフ、幅広のヘアアクセサリーなどを使って、髪を束ねる面積を広くすることが有効です。また、ただ一つに結ぶのではなく、くるりんぱや編み込み、フィッシュボーンなどを取り入れると、力が複数のポイントに分散されるため、頭皮への負担が和らぎます。これらのアレンジは、低い位置でゆるく作っても崩れにくいというメリットもあります。

・便利なアイテムを活用する

ヘアゴム以外にも、負担を軽減してくれるヘアアクセサリーはたくさんあります。例えば、髪を挟んで留めるだけのバナナクリップや、髪をねじり上げて挿すだけで固定できるかんざしやヘアスティックは、広範囲で髪を支えるため、一点にかかる圧力が少なく済みます。特にバナナクリップは、縦に長く髪をホールドするため、ローポニーを作る際に非常に便利です。様々なデザインのものがあるので、ファッションに合わせて楽しみながら肩こり対策ができます。

就寝時のヘアケアと肩こり対策

日中だけでなく、睡眠中の髪の扱いも肩こりに影響を与えることがあります。特にロングヘアの方は、寝ている間に髪が首に絡まったり、寝返りを打つ際に自分の体の下敷きになって引っ張られたりすることで、無意識のうちに首や肩の筋肉を緊張させてしまうことがあります。

この対策として最も簡単なのが、髪をゆるくまとめることです。ただし、後頭部で結ぶと仰向けになった際に邪魔になるため、サイドの低い位置でゆるく一つに結んだり、二つに分けてゆるい三つ編みにしたりするのがおすすめです。三つ編みにすることで、髪が絡まるのを防ぎ、寝返りの際にもスムーズに動くことができます。この時、きつく編むと頭皮が引っ張られてしまうため、あくまで「ゆるく」編むのがポイントです。また、シルク製のナイトキャップをかぶるのも非常に有効です。髪の絡まりや摩擦を防ぐだけでなく、頭部を適度に保温することで血行促進にも繋がり、リラックス効果も期待できます。

肩こりしない髪型選びのポイントまとめ

今回は肩こりしない髪型についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。

・髪の重さは肩こりの直接的な原因となりうる

・ロングヘアは特に首や肩への負担が大きい

・髪全体の重さは数百グラムに達することもある

・頭を支える僧帽筋に持続的な負荷がかかる

・きつく髪を結ぶと頭皮の血行が悪化する

・頭皮の血行不良は肩や首のこりに繋がる

・毎日同じ髪型は特定の筋肉に負担を集中させる

・定期的に分け目や結ぶ位置を変えることが重要

・髪の長さだけでなく毛量も重さの大きな要因である

・肩こり対策にはショートヘアやボブが有効な選択肢

・髪を結ぶ際は耳より低い位置がおすすめ

・シュシュやヘアクリップを活用し圧力を分散させる

・就寝時はゆるい三つ編みやナイトキャップを活用する

・レイヤーカットは髪の重さを軽減するのに効果的

・ヘアアレンジは負担の少ないものを選ぶべきである

この記事でご紹介したように、髪型を少し工夫するだけで、長年の悩みだった肩こりが軽減される可能性があります。もちろん、肩こりの原因は様々ですが、対策の一つとしてヘアスタイルを見直してみてはいかがでしょうか。ご自身の髪質やライフスタイルに合った、快適でおしゃれな髪型を見つけるお手伝いができれば幸いです。

ABOUT ME
あやこ
あやこ
リメディアルセラピスト
現在福岡のサロンにてリラクゼーションセラピストとして働いてます。旅行が好きで観光はもちろん、学びのための旅に出ることもあります。 資格:豪州認定リメディアルマッサージセラピスト、クリニカルアロマセラピスト、PHI認定マットI/IIピラティスインストラクター 思い出深い経験:オーストラリアでマッサージ留学、豪華客船にてスパ勤務、タイ・チェンマイにて解剖学実習
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