ピラティスは難しい？その理由と効果的な始め方を幅広く調査！

ピラティスは、体幹を鍛え、しなやかな身体づくりを目指せるエクササイズとして、世界中で多くの人々に支持されています。その洗練されたイメージから、一度は挑戦してみたいと考える方も少なくないでしょう。しかし、その一方で「ピラティスは難しい」「動きが独特でついていけない」といった声が聞かれることも事実です。

なぜ、ピラティスは難しいと感じられることがあるのでしょうか。それは、単に身体を動かすだけでなく、呼吸や意識、そして身体の細部に至るまでのコントロールが求められる、奥深いエクササイズだからかもしれません。この記事では、ピラティスが「難しい」と感じられる背景にある要素を多角的に掘り下げるとともに、その難しさの先に開かれる心身の変化の可能性について幅広く調査していきます。この情報が、ピラティスへの理解を深め、新たな一歩を踏み出すきっかけとなるかもしれません。

ピラティスが難しいと感じる背景にあるもの

ピラティスに対して「難しい」という印象を抱くのには、いくつかの具体的な理由が考えられます。それは、私たちが日常ではあまり意識しない身体の使い方や感覚にアプローチするためかもしれません。ここでは、その難しさの根源となりうる要素を、多角的な視点から紐解いていきます。

独特な呼吸法「胸式呼吸」の壁

ピラティスの根幹をなす要素の一つに、「胸式呼吸」という独特の呼吸法があります。これは、息を吸う際に肋骨を左右や背中側に広げ、お腹は引き締めた状態を保つ呼吸法です。多くの人がリラックス時に自然に行っている腹式呼吸とは異なり、常に体幹部（コア）を安定させたまま呼吸を続けることが求められます。エクササイズの動きとこの呼吸を連動させることは、初心者にとっては最初の挑戦となる可能性があります。この呼吸法を習得する過程が、ピラティス全体の難易度が高いと感じさせる一因となっているのかもしれません。

インナーマッスルへの意識という未知の感覚

ピラティスが重視するのは、身体の表層にある大きな筋肉（アウターマッスル）ではなく、骨格に近い深層部にある筋肉（インナーマッスル）です。腹横筋や多裂筋といったインナーマッスルは、姿勢を保持し、関節を安定させる重要な役割を担っていますが、日常生活で「この筋肉を使おう」と意識することはほとんどありません。そのため、インストラクターから「お腹の奥深くを意識して」といった指示を受けても、具体的にどこに力を入れ、どのように動かせば良いのかが分からず、戸惑いを感じることがあります。この未知の感覚へのアプローチが、難しさにつながるきっかけとなり得るのです。

身体の正確なコントロールがもたらす挑戦

ピラティスのエクササイズは、単にポーズをとることや回数をこなすことだけが目的ではありません。背骨を一つひとつ順番に動かす意識や、骨盤を常にニュートラルな位置に保つこと、肩甲骨の安定など、身体の隅々まで意識を向け、正確にコントロールすることが求められます。ほんの少し角度が違うだけで、アプローチされる筋肉が変わってしまうこともあります。このミリ単位での正確性を追求するプロセスは、ダイナミックな動きに慣れている人にとっては、かえって難しく感じられるかもしれません。精密機械を扱うかのような繊細な身体操作が、ピラティス特有の挑戦といえるでしょう。

見た目以上の繊細さが求められるエクササイズ

ピラティスの動きは、一見すると非常にゆっくりで、地味に見えるものも少なくありません。そのため、体力に自信がある人ほど「簡単そうだ」という先入観を抱くことがあるかもしれません。しかし、実際に試してみると、その見た目とは裏腹に、正しいフォームを維持するためには高い集中力と筋力、そして柔軟性が必要であることに気づかされます。この「見た目」と「実際の運動強度」のギャップが、「こんなにきついとは思わなかった」「想像以上に難しい」という感想を抱かせる大きな要因となっている可能性があります。

ピラティスが難しいと感じる先に開かれる可能性

ピラティスの「難しさ」は、決してネガティブな側面だけではありません。むしろ、その挑戦的な要素こそが、私たちの身体にこれまで経験したことのないような変化をもたらすきっかけを秘めています。難しさを乗り越えるためのヒントを探りながら、その先にある新たな可能性について考えてみましょう。

難しさを乗り越えるためのヒント

ピラティスの精度を独学で高めるのは容易ではないかもしれません。資格を持つ経験豊富なインストラクターの指導を受けることは、正しい身体の使い方を学び、感覚を掴むための重要な鍵となるでしょう。マンツーマンで指導を受けられるプライベートレッスンは、個々の身体の癖や課題に合わせたアプローチを可能にし、理解を深めるきっかけを与えてくれるかもしれません。また、専用のマシンを使用するマシンピラティスは、スプリング（ばね）が身体の動きをサポートしてくれるため、筋力がまだ十分でない初心者でも正しいフォームを意識しやすくなるという利点があります。

ピラティスがもたらす身体的・精神的な変化のきっかけ

ピラティスが「難しい」と感じるのは、それだけ身体の深層部にアプローチできている証拠ともいえます。この難しさを伴うエクササイズを継続していくことで、身体には様々なポジティブな変化が訪れる可能性が示唆されています。体幹が安定し、背骨が本来あるべき位置に整うことで、日常的な姿勢が美しくなるきっかけとなるかもしれません。また、常に自身の身体と呼吸に意識を集中させる時間は、一種の「動く瞑想」ともいわれ、ストレスの軽減や集中力の向上といった精神面での変化につながる可能性も秘めています。

多様なピラティススタイルから自分に合うものを見つける

一口にピラティスといっても、そのスタイルは様々です。マットの上だけで行う「マットピラティス」は、自重をコントロールする力が求められるため、難しいと感じる人もいるかもしれません。一方で、リフォーマーやキャデラック、チェア、バレルといった専門のマシンを使用する「マシンピラティス」は、前述の通り動きを補助してくれるため、特定の筋肉に意識を向けやすいという側面があります。どちらが良いということではなく、自身の目的や身体の状態に合わせてスタイルを選択したり、組み合わせたりすることで、ピラティスの奥深さに触れる良い機会となるでしょう。

ピラティスが難しいと感じる理由のまとめ

今回はピラティスが難しいと感じる理由やその先にある可能性についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。

・ピラティスは独特の胸式呼吸法を用いる

・インナーマッスルへの意識が求められる

・身体の細部を正確にコントロールする必要がある

・動きの見た目と実際の難易度にギャップがある

・呼吸と動きの連動が初心者には挑戦となる

・深層筋を意識する感覚は最初は掴みにくい

・正しいフォームの維持には繊細な調整が不可欠

・資格を持つインストラクターの指導が重要である

・マシンピラティスは動きの補助となり得る

・継続は姿勢改善のきっかけになる可能性がある

・心身のバランスを整える一助となるかもしれない

・マットとマシンなど多様なスタイルが存在する

・自分に合ったピラティスを見つけることが継続の鍵

・難しさの先に身体意識の向上が期待できる

ピラティスの「難しい」という感覚は、ご自身の身体と深く向き合うための入り口なのかもしれません。この記事が、ピラティスへの新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。ぜひ、ご自身の可能性を探求してみてください。

あやこ

リメディアルセラピスト

現在福岡のサロンにてリラクゼーションセラピストとして働いてます。旅行が好きで観光はもちろん、学びのための旅に出ることもあります。 資格：豪州認定リメディアルマッサージセラピスト、クリニカルアロマセラピスト、PHI認定マットI/IIピラティスインストラクター 思い出深い経験：オーストラリアでマッサージ留学、豪華客船にてスパ勤務、タイ・チェンマイにて解剖学実習